家系図を自分で作る☆作成の手引き

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古文書

分限帳

分限帳の存在は、ご先祖様が武士だったときに意味を持つ文献です。なぜなら、武士の時代には、各藩に出仕していた武士を分限帳として記録していたからです。

現存するかどうかはともかく、分限帳には、武士の氏名や俸禄、役職や菩提寺といった、現在での個人情報に相当する情報が記載されています。ご先祖様が武士なら分限帳を見れば一目瞭然…と行きたいところですが、残念ながらそうとは限らないのが、ご先祖様探しの難しいところです。

分限帳には、全ての武士が記載されておらず、主だった武士だけが記録されている場合もあるため、ご先祖様の当時の地位によっては、記載が漏れている可能性もあるのです。また、縦社会の武士社会では、高禄の家臣が家臣を持つ構造も当然にあり、家臣の家臣にあたる武士を陪臣と言って、藩主に仕える武士ではありません。

藩主を主君に持つ家臣が、藩の分限帳に記載されるように、藩主の家臣を主君に持つ陪臣は、主君の家の分限帳に記載がある可能性は高いでしょう。ただし、肝心の分限帳が、果たして見つかるかどうかが問題です。

なお、名称が分限帳であるとは限りません。町史や郷土史にそれらしい名前(藩名や家名が入った文書)があれば、メモなどして控えておきましょう。

宗門人別改帳

ご先祖様が武士の身分になかったなら、村(集落)単位で記録されていた、宗門人別改帳という文書が手掛かりになります。宗門人別改帳が作られたのは、時代背景が大きく影響していました。

宗門人別改帳は、宗門改と人別改という2つの調査制度が統合されることで作られます。調査結果である宗門改帳と人別改帳が、1つにまとめられた形です。さて、宗門改と人別改はどのような制度だったのでしょうか?

宗門改とは、キリスト教の信仰を禁じるための制度で、村の住人が必ずどこかの檀家になっている事を確認し、宗門改帳に記録していました。つまり、檀家ではない=菩提寺が無い人は、キリスト教ということで、キリスト教の禁止は江戸幕府の施策でしたから、処罰の対象になってしまいます。

一方で、人別改というのは、当時の戸籍のような役割を持っていました。労役を課すための人的資源の把握が目的であったことから、どの家にどういった人が住んでいるか確認する必要があったからです。

やがて、宗門改帳と人別改帳は統合され、各家について菩提寺名と家族構成が記された宗門人別改帳が作成されます。取りまとめていたのは、村の統治を行う名主や庄屋で、消失していないことを前提に考えると、公的な機関で保存されていなければ、私蔵も考えられます。

 

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